居酒屋しろうの想い7

こんにちは。
居酒屋しろうのブログ担当の、炭酸系の飲み物はあまり得意じゃない山田みゆきです。

見事な台風一過ですが、皆さん被害はなかったですか?
うちの物置は、壊れてしまいました。

それでは、つづきです。

少年史郎は、来る日も来る日も料理を作らない日はなく、より美味しいもの、よりスピーディーに、より香りを出す、より色を出す、より音を出す…

そして、記憶に残る料理を…。

少ない生活費の中から試行錯誤の繰り返しだった。

やがて、少年史郎は大人の史郎となり、生まれて初めてプロの集団で埋め尽くされたホテルへと足を踏み入れる。

このときの気持ちは、
「僕なんかより主婦の方が料理人として、ずっと上だ。ましてやプロの先輩なんかもっともっと上だ。ひよっこどころか卵にもなってない自分にできることは…できることは…

何もない‼︎

ただ、ひたすら、1日でも早く真似できるくらいになろう。」

これだけしか思えなかったそうです。

やがて、コックの端くれ史郎は、プロの先輩料理人たちに揉まれ、プロとしての考え方や心構え、必要なことは全て叩き込まれた。

これは、その当時の親方に可愛がってもらえたからこそ、早く習得できたものと思われる。

その教えの中でも、1番心に残っているのは「人の嫌がることを、自分がやりなさい。自分が上に立った時、下で働く人の気持ちがわかる為にも。」

親方からのありがたい、一生ものの言葉をいただいた。

つづく

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